特定調停の体験談

特定調停は、弁護士を使わずに自分で裁判所に債務整理のための調停を申し立てて、債権者と債務の減額についての交渉を行う債務整理の方法です。

私は自分のだらしないお金の使い方のツケで、気がついた時には複数の消費者金融などから多額の借金を背負っていました。幸い会社員だったのである程度の給与は安定して稼ぐことができていましたが、それでも毎月の返済額がどんどん膨れ上がり、安定的に返済することが難しくなったことが、債務整理を考えたきっかけです。

初めは任意整理をするつもりで、弁護士に相談しました。初回相談ということで、1時間1万円で相談に乗ってもらえたので、そこで自分の債務状況や任意整理についてなどを相談したのです。

ですが、その時に弁護士に勧められたのは特定調停でした。特別調停は自分で申し立てを行う代わりに、債務整理を行う費用が非常に少額で済むメリットがあるとのことでした。基本的には、簡易裁判所に調停の申し立てをするための手数料(債権者一人あたり500円)と、特定調停手数料(債権者一人あたり1450円)だけで済むらしく、拍子抜けするほど安かったので、それをやってみようと思ったのです。

弁護士によれば、私の場合は多重債務の状態にはなっているものの、安定した給与が今後も得られる可能性が高いこと、金利を利息制限法で引き直して計算すること自体は簡単な上に、返済期間がまだ3年間程度なので、過払い金を請求するほどの支払いにはなっていないこと、さらにサラリーマンとはいえ会社を休んで時間を作ることはさほど難しくないであろうことから、特定調停の方がマッチしていると判断したそうです。

特定調停は、裁判所に申し立てを行った後は、裁判所が認定した調停委員に債権者との交渉を進めてもらいます。内容の聴取のために裁判所が指定する日時に出廷して自分の債務状況などについて説明し、あとはその内容を元に、裁判所が指定する日に出廷して調停を行うだけです。

調停内容としては比較的単純なのですが、手続き自体が進む時間が遅いので、申し立てを行なってから調停が成立するまでに最低2ヶ月以上はかかります。私の場合、相手側が理解をしてもらえて調停が難航したわけではないにも関わらず、全体で3ヶ月かかりました。時間がない人には向かない方法ですね。

最終的な合意後の債務は、当初の額の半額以下にまで減額されました。その後の返済計画についても余裕が持てるように調整してもらえたので、今はかなり楽に返済できています。

ただ、もしも調停前の債務の返済期間が長い場合(私の場合は3年未満でしたが、5年ほど返済期間がある人)は、特定調停ではなく、任意整理を選択した方が良いです。というのも、利息制限法で金利を再計算した場合に、金利の超過分で過払い金として元本以上に支払っている場合に、過払い金請求が可能になるからです。

特定調停の場合は仮に過払い金があっても、元本の減額以上のことはできません(最大で債務が0になるだけ)から、過払い金が多くあって請求したい場合は、任意整理を選択するべきでしょう。もちろん、そのときは弁護士に協力してもらわねばならないため、弁護士費用分も考慮しなければなりません。


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